にんにくの芽
中央アジアのキルギス地方が原産地の「にんにく」。奈良時代頃に中国から日本へ伝わりました。
にんにくの芽は、にんにくの花を付ける為に伸ばす花茎の部分を刈り取ったものです。にんにくは淡色野菜に分類されますが、にんにくの芽は緑黄色野菜に分類されます。にんにくよりにんにくの芽は、香りが柔らかく食感も異なり、また低カロリーな上、βカロテンやビタミンCを多く含んでいます。
中国産は通年で流通していますが、5月中旬から6月初旬の旬の時期には、青森県や香川県などの国内産を見かける事ができます。国内で流通しているにんにくの芽の約99%が中国産なので、この時期に国内産を見かけたら迷わずにぜひ購入してみてください!
にんにくの芽の栄養成分
・ビタミンC
水溶性の栄養素。コラーゲン生成やメラニン生成を抑えるなど美肌効果が期待できます。また抗酸化効果が高く老化やがんの原因となる活性酸素を取り除き、鉄の吸収を助ける作用があります。
・βカロテン
老化対策に役立つ栄養素。活性酸素を抑えて動脈硬化や心筋梗塞など、生活習慣病から体を守る働きがあります。皮膚や粘膜細胞を正常に保つ働きもあり、免疫力を高める効果があります。さらにはがん予防にも効果的です。
・アリシン
ビタミンB1の吸収を助け疲労回復などに効果的です。また滋養強壮効果や免疫力の向上、がんの予防効果が期待できます。
にんにくの芽の選び方・保存方法
・選び方
太く真っ直ぐに伸びているものを選びましょう。また硬すぎず弾力があるものが味わいが良く、色は鮮やかな緑色のもの、全体的に瑞々しいものが新鮮な証拠です。
・保存方法
乾燥を防ぐ為に保存袋に入れて野菜室で2〜3日保存ができます。長期保存をする場合は、熱湯で軽く茹でてから冷水で一気に冷やし、キッチンペーパーなどで水気をしっかり切りましょう。乾燥を防ぐ為にラップに包んでから保存袋に入れると1ヶ月程度冷凍保存ができます。
※調理する際、冷凍のままでも使えますが、常温で少し解凍してから使うと水っぽさが軽減されます。
鮭とニンニクの芽のペペロンチーノ
(ニンニクの芽はじっくり加熱で甘みを引き出して)
材料|4人分(塩分量1.5g)
- スパゲティー(乾燥)・・・・300g
- 生サケ・・・・200g
- ニンニクの芽・・・・80g
- エリンギ・・・・120g
- トウガラシ・・・・1本
- ブイヨンキューブ・・・・1個
- 片栗粉・・・・適量
- 白ワイン・・・・50cc
- 塩・・・・少々・適量
- コショウ・・・・少々
- オリーブ油・・・・大さじ2
鮭とニンニクの芽のペペロンチーノ|作り方
- トウガラシは、種を取り除いて細い輪切りにする。生サケは、食べやすい大きさに切る。ニンニクの芽は、4cmの長さに切る。エリンギは、4cmの長さに切り、3cmの細切りにする。
- スパゲティーを、袋の表示を参考にしてゆでる。
- ブイヨンキューブを熱湯(150cc)に溶かし、スープを作る。サケに、塩、コショウを振り、片栗粉を薄くまぶす。
- フライパンにオリーブ油を入れて弱火にかけ、ニンニクの芽を加えてしんなりしてくるまで炒める。七分通り火が通ったら、エリンギ、トウガラシを加え、さらに炒める。
- エリンギに火が通ったら、強めの中火にし、白ワインと(3)のスープの半量を加えて沸騰させ、サケを加える。サケの表面に火が通ったら、残りのスープも加え、再び沸騰したら火を止める。
- 2人分ずつ仕上げる。(5)の半量をボウルに移し、ゆで上がったスパゲティーの半量をフライパンに入れ、全体をよく絡めたら、塩(適量)で味を整え、盛り付ける。残り半量も同様に仕上げ、盛り分ける。