アサリ
アサリのビタミンB12パワー?
アサリには、血液をつくるために必要な鉄分や、赤血球の生成・中枢神経の維持・脂肪の代謝に働きかけるビタミンB12が多く含まれています。ビタミンB12の欠乏によっておこる悪性貧血(胃炎やしびれ、動悸、めまいなどの症状)や、慢性疲労の改善の他、末梢神経を修復する力もあるといわれているので、肩こりや腰痛などの改善にも期待できます。また、うまみ成分の一つであるタウリンは、血液中の余分なコレステロールを排出し、血液をサラサラにしてくれるので動脈硬化の予防にも役立つそうです。 春といえば潮干狩りの季節でもありますが、アサリの旬は産卵前の冬から春にかけて。身がふっくらとして、グリコーゲンとコハク酸といったうまみ成分も増加するのだとか。これら、アサリの栄養は水に溶け出しやすいので、調理の際に出る水分も余さず一緒にいただきたいですね。スープや味噌汁などを作る場合は、沸騰してからよりも、水から入れて加熱した方が旨み成分が出やすいようです。
しっかり砂抜きをするには?
アサリは、買ってきた砂抜き済みのものでも十分に抜けていないことがあるので、食べたときにガッカリしないように砂抜きをしましょう。アサリが浸る程度の、海水と同じ3%の塩分濃度の塩水を用意します。(水500ccに対して塩大さじ1ほどの割合) 容器は、平らに広げられるザル付きのバットがあるとベスト。アサリをザルの方に入れて、塩水を顔が少し出るくらい量を注ぎ、新聞紙などをかぶせて暗くします。フタがあることで、吐き出した水の飛び散りを防ぐこともできます。そのまま静かな場所で、暑い時期は冷蔵庫に入れて置きます。ザル付きの容器やバットがない場合は、アサリを出来るだけ重ならないように容器に並べ、吐きだした砂を再度吸い込まないようにしましょう。 買ったものなら2~3時間、潮干狩りのものなどは一晩程度を目安に置くと良いでしょう。砂抜きができたら、真水でしっかりと、殻どうしをこすりあわせるように洗ってから調理しましょう。
アサリの栄養を丸ごといただけるレシピ
アサリとヒジキの炊き込みご飯|作り方
- アサリは、薄い塩水(分量外)に漬けて砂抜きをし、殻どうしをこすり合わせてよく洗い、汚れを落とす。ヒジキはたっぷりの水で戻し、ザルにとって水気を切っておく。
- 鍋に水(200cc)とアサリを入れ、蓋をして火にかける。アサリの口が開いたら火を止める。殻から身をはずし、汁は濾しておく。
- 炊飯器の内釜に、研いだ米とヒジキを入れる。(2)のアサリの汁と酒を加え、昆布のだし汁を3合分の目盛りにあわせて注ぐ。
- 梅干しを適度にほぐして、種ごと(3)に加え、炊飯する。
- 炊き上がったら、梅干しの種を取り出し実をほぐして、底からしっかりと手早く混ぜる。茶碗に1膳分をよそい、青ノリと白すりゴマをふりかけ、アサリの身を4~5個ずつのせる。