モロヘイヤ
ビタミンCやミネラルを豊富に含む健康野菜
モロヘイヤは、カロテンや多くのビタミン類を豊富に含む驚異的な緑黄色野菜です。特にカロテンはにんじんの約1.4倍も多く、ビタミンAやビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄などが含まれ健康野菜のスーパー選手と言えるでしょう。
・ビタミンA
皮膚や粘膜、髪、目の働きを正常に保つ、肺や気管支などの呼吸器系統の病気の感染に対して抵抗力をつける、生殖機能を維持する、成長を促進する、といった働きがあります。また、ガンの予防や治療に効果がある点も、注目されています。
・ビタミンB1
糖質の新陳代謝を促し、常時摂取することによって記憶力の減退や疲労などを防ぐことができます。また、脂質の代謝を助け過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化の予防にも効果があります。
・ビタミンB2
細胞の再生や成長を促進する働きのあるビタミンで、健康な皮膚、髪、爪を作るのに不可欠です。また、脂質や糖質の代謝にも関係しています。ビタミンB2が不足すると、脂質がスムーズに代謝されず、エネルギーとして使われにくくなることで、疲れやだるさ、やる気のなさなどにつながります。
・ビタミンC
免疫機能を高めるはたらきがあり、カゼの予防や血栓予防やガン予防などに効果があります。
・カリウム
ナトリウムと共に細胞内外の水分バランスを調節したり、神経の伝達や筋肉の機能調節に働きかけるミネラルです。
・カルシウム
丈夫な骨と歯をつくるためには欠かせないミネラルです。
・鉄
鉄は、血液に含まれるヘモグロビンの合成に必要なミネラルで、体の各器官に酸素を運ぶ働きがあります。鉄が不足すると、体に酸素が行き渡らず、息切れ、めまいなどの症状が起こります。
食べ方と保存方法
【食べ方】
モロヘイヤはアクであるシュウ酸を含んでいるため、一度茹でて冷水にとってから調理してください。塩を少々加えたたっぷりのお湯で茹で、色が鮮やかになったらザルにあげて水にさらします。やわらかければ茎も食べることができます。(市販されているモロヘイヤの茎に毒性はありませんが、家庭菜園の場合は注意が必要です。)
【保存方法】
モロヘイヤは鮮度が落ちると硬くなってしまうので、新鮮なうちにできるだけ早く茹でるようにしてください。すぐに食べない時は、茹でた後に水気をきり、1食分ずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍室へ入れておきます。使いたいサイズに刻んでおくとすぐに料理に使えて便利です。
モロヘイヤとトマトのキーマカレー
モロヘイヤとトマトのキーマカレー|作り方
- タマネギはみじん切り、トマトは角切りにする。モロヘイヤは葉をちぎって、軸の細い部分は1cm長さに切り、葉はざく切りにする。
- 鍋に油をひき、クミンシードを入れて弱火にかける。小さい泡が出てきたところでタマネギを加え、40分ほどかけて、茶色くなるまで焦がさないようにじっくりと炒める。
- (2)に、豚ひき肉とトマトを加えて炒め、火が通ったところでカレー粉を加える。
- 20分ほど煮込んで、塩としょう油で味をつけ、ヨーグルトとシナモンパウダーを加える。
- モロヘイヤの細い軸の部分を加えて混ぜた後、モロヘイヤの葉を加えてさっと火を通したら出来あがり。
- 器にご飯をよそい、カレーを添えて仕上げる。