クルミ
クルミは古代ペルシャが原産地といわれ、紀元前7000年から食用とされていた最古の木の実です。日本でも古くから食べられており、縄文時代の遺跡から発見されています。良質の脂質が実の60~70%を占めていて、ビタミンB1、ビタミンE、カルシウム、α-リノレン酸などを含む、栄養価の高い食材です。
クルミの栄養価
・α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)
α-リノレン酸は血液をサラサラにし、高血圧・糖尿病などの生活習慣病の予防に効果があるといわれています。
・ポリフェノール
クルミに含まれるポリフェノールは赤ワインよりも多いといわれています。ローストされたクルミの場合、ポリフェノール量が約2倍にもなります。
・ビタミンB1
糖質の代謝を助け、イライラを解消するとともに集中力を養う効果があります。
・ビタミンE
ビタミンEは、老化の原因と考えられている活性酸素や、動脈硬化などの原因となる過酸化脂質の生成を妨げる働きがあります。
・カルシウム
丈夫な骨と歯をつくるために欠かせないミネラルです。ビタミンDやマグネシウムと合わせて摂ることで効率よく体内に取り込むことができます。
・トリプトファン
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの元となる必須アミノ酸。ストレスの軽減、不眠症の改善などに効果があるといわれています。
クルミの食べ方・保存方法
クルミに含まれるα-リノレン酸は熱に弱いため、効果的に摂取するためには加熱せずにそのまま食べることがおすすめです。
一方で、クルミをローストすると食感がよくなり、香ばしさが増して食べやすくなります。加熱されるとポリフェノールの量が増えるので、抗酸化作用を重視するのであれば、ローストしたクルミがおすすめです。
クルミは栄養価が高く、糖質の低い優秀なダイエット食材ですが、カロリーが高いため食べ過ぎには注意が必要です。1日の摂取量の目安は6〜7個程度、25〜30g前後です。
保存する場合は、密閉容器などに入れて冷蔵保存、長期保存の場合は冷凍します。加熱すると酸化しやすくなるので、早めに食べきってください。
冷やし豆乳胡桃しるこ
材料|4人分(塩分量0.3g)
- 豆乳(無調整)・・・・200cc
- クルミ・・・・40g
- ハチミツ・・・・大さじ3弱
- バニラエッセンス・・・・適宜
- クコの実・・・・適宜
- 白玉粉・・・・50g
- 豆腐(絹ごし)・・・・60~70g
- プルーン(ドライ)・・・・2個
- 塩・・・・少々
冷やし豆乳胡桃しるこ|作り方
- クルミは、オーブンなどで乾煎りしてから細かく刻む。少量を飾り用に取り分けておき、残りをすり鉢に入れ、ペースト状になるまですりつぶす。
- (1)のすり鉢に、ハチミツと豆乳を少しずつ加えながら、よくすり混ぜる。全部混ぜ終わったら、バニラエッセンスを加えて別の容器に移し、冷蔵庫で冷やす。
- プルーンは種を取り除き、20等分に小さく切り分けておく。
- ボウルに白玉粉を入れ、豆腐を60g分と塩を加えてこね、耳たぶくらいの軟らかさの生地を作る。生地が硬いようであれば、残りの豆腐を少しずつ加えてかたさを調節する。
- こねあがった(4)を20等分する。生地を一つ手の平に取り、平らにのばしたら、プルーンを一切れのせて包みこみ、丸く形作る。同様に、20個分作る。
- 沸騰した湯で、(5)の団子をゆでる。浮いてきた物から順に、氷水を張ったボウルに取り、冷ます。
- 器に、水気を切った(6)を5個ずつ入れ、冷やしておいた(2)を注いで、クコの実とクルミをあしらう。
*温めても、おいしくいただけます。