ハクサイ(白菜)
白菜といえば、鍋料理や煮物、漬物といった食べ方が多いのではないでしょうか。意外かもしれませんが、ハクサイは加熱せずに生のままで食べても、おいしいものなんです。クセのない淡白な味で、他の材料と調和がよく、どんな料理にも向いています。
和食にしっかりとなじんでいるハクサイですが、英語では「ChineseCabbage(チャイニーズキャベツ)」。その名が示すように、中国を中心とした、東アジアで多く栽培されてるそうです。日本で栽培され始めたのは、明治時代に入ってからと、比較的新しい野菜です。欧米では、ハクサイはあまり広まっていないようですが、サラダ用などの需要はあるのだとか。
ハクサイは外葉の重なり具合から、結球、半結球、不結球の3品種に大別されます。スーパーでよく見かける種類は結球タイプで、最近は結球タイプを小さくしたミニはくさいも流通しています。
ハクサイの旬は、ちょうどお鍋が恋しくなる11月〜2月です。霜にあたることによって葉に栄養分を蓄え美味しくなります。
ハクサイの栄養価
・カリウム
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する役割があり、血圧の上昇を抑えてくれるミネラルです。高血圧や脳卒中の予防に効果が期待できます。
・ビタミンC
ビタミンCには、肌の張りを保ってしみやしわを防ぐ作用や、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高め、風邪や感染症を予防する働きの他、ストレスを和らげる、血中コレステロールを下げる、発ガン物質の生成を抑える、コラーゲンを生成する、鉄の吸収を助けるなど、様々な役割があります。
・ビタミンK
出血したときに血液を凝固させる因子に関係しており、ビタミンKが不足すると出血が止まりにくくなります。また、骨にあるタンパク質を活性化して骨の形成を促す作用もあり、骨づくりにも不可欠なビタミンです。
ハクサイの選び方・保存方法
葉が閉じて密になっており、ずっしりと重いものを選びます。1/2や1/4にカットされているものは断面が平らでみずみずしいものを選んでください。
丸ごとの保存する場合はキッチンペーパーと新聞紙で包んで、葉先を上にして立てて保存します。寒い時期であれば、冷蔵庫に入れなくても涼しい場所での保存が可能です。
半分などにカットされている場合は芯を切り落とすか、芯に切り込みをいれることで葉の生長を止めて鮮度を保つことができます。
カットしたもの日持ちが悪いので、冷蔵庫に入れて早めに使い切るか、保存袋に入れて冷凍保存します。
鮭と白菜のクリーム煮
材料|4人分(塩分量0.9g)
- 生サケ・・・・4切れ
- ハクサイ・・・・160g
- タマネギ・・・・70g(約1/4個)
- ニンジン・・・・40g
- ハム(またはベーコン)・・・・15g
- グリンピース(ゆで)・・・・15g
- ニンニク・・・・1/4かけ
- 油・・・・大さじ1・2/3
- 小麦粉・・・・大さじ2/3
- 生クリーム・・・・大さじ2
- 白ワイン・・・・大さじ1
- 牛乳・・・・150cc
- 塩・・・・小さじ1/4、少々
- コショウ・・・・少々
- タラゴン(ドライ)・・・・適量(あれば)
鮭と白菜のクリーム煮|作り方
- ハクサイは、3cm長さのザク切りにしてから、繊維にそって6mm幅に切る。ニンジンは、3cm長さに切り、6mm幅、2mm厚の薄切りにする。
- タマネギは、繊維を断つよう6mm幅に切る。ハムは、6mm角に切る。ニンニクは芯を取り除き、みじん切りにする。
- フライパンに、油(大さじ1)とニンニク入れて火にかけ、香りが立ってきたら、ニンジン、ハクサイ、タマネギ、ハムを順に加えて炒め、塩(小さじ1/8)を振る。弱火で、余分な水分を飛ばすよう、しっかりと炒める。全体がしんなりとして、やわらかくなったら、火を止めて、炒めた具を取り出す。
- サケは、1切れずつ4等分に切る。塩(小さじ1/8)とコショウをふり、小麦粉を全体に薄くまぶす。
- 空いたフライパンを強めの弱火にかけ、油(大さじ2/3)を足し、サケの皮面を下にして並べる。こんがりとした焼き色が付いたら裏返し、表面に焼き色が付いたら、白ワインを加える。
- 白ワインが沸騰し、水分が飛んだら、牛乳の1/3量を注ぎ、(3)の野菜を戻し入れてよく絡める。
- タラゴンを加え、牛乳をさらに半量を注ぎ、沸騰させたら牛乳の残りを全部入れる。再度沸騰したら、生クリームを加えて混ぜる。
- 全体が温まったら、塩(少々)を加えて味を調え、火を止める。温めた器に4等分してよそい、グリンピースを散らして仕上げる。