手こね寿司(三重県)
「手こね寿司」とは、志摩市の漁師が漁の合間に食べる食事が元になったと言われています。獲れたてのカツオをうすく切り醤油をかけ、酢飯と合わせ、手で豪快に混ぜて食べたのが始まりなのだとか。これが「手こね寿司」という名前の由来と言えます。
手こね寿司の歴史
日本でも有数のかつお漁獲量を誇る三重県。量で忙しい漁師が手軽に食べられる食事として、ぶつ切りのかつおに調味料をかけて、酢飯と一緒に手で混ぜ合わせて食べたのが始まりと言われています。また志摩地方では女性も海女として働いていることが多く、準備に手間のかかからない手こね寿司が定番料理になっていったようです。現在でも三重県では、宴会などの席で食べられています。
手こね寿司の豆知識
・「手こね寿司チャーハン」って知ってる?
手こね寿司を炒めた「手こね寿司チャーハン」と呼ばれる料理もあるそう。寒い中で漁をする海女が体を温める焚き火で、おにぎりにした手こね寿司を炙って食べたのが始まりと言われています。魚の生臭さなどを軽減してくれるので、子供にも人気のメニューだそう!
薬剤師の食育コメント
カツオには鉄、ビタミンB群、DHA、タンパク質、タウリンが含まれています。健康や美肌に効果的な栄養がたくさん詰まった食材です。
手こね寿司の作り方
材料|4人分
- かつお・・・1サク
- ご飯・・・3合
- 濃口しょうゆ・・・200cc
- 砂糖・・・小さじ4
- 酢・・・大さじ4
- 砂糖・・・小さじ1/2
- 昆布・・・少々
- 塩・・・少々
- しょうが・・・適量
- しその葉・・・適量
- 刻み海苔・・・適量
- 三つ葉・・・適量
- 白ごま・・・適量
[漬け汁]
[合わせ酢]
調理ステップ
- 米は洗ってザルに上げて30分おき、分量の水と昆布を入れて炊きます。
- かつおをそぎ切りする。しょうゆとみりんを混ぜあわせたものに約30分漬けこみます。
- 炊き上がったご飯に酢を入れ、うちわなどで仰ぎながら、しゃもじで切るようにして混ぜ合わせます。
- かつおのつけ汁を酢飯に適量ふりかけて、かつおを乗せて混ぜあわせます。
- 器に盛り、刻んだしその葉と刻み海苔、三つ葉、白ごまをふりかけたら出来上がりです。