もんじゃ焼き(東京都)
小麦粉を水や出汁で溶いたゆるい生地を鉄板にヘラで焦がしながら押し当てて食べる東京月島の郷土料理「もんじゃ焼き」。江戸時代末期頃、子どもたちのおやつとして駄菓子屋で手頃な価格で売られていた食べ物でした。現在でも、月島はもんじゃの町として、もんじゃのお店が多く立ち並び、家族や友人、そして観光客が食べに月島に訪れ、もんじゃ焼きが親しまれ続けています。
もんじゃ焼きの歴史
もんじゃ焼きは、江戸時代末期から明治時代にかけての東京月島エリアで、水で溶いた小麦粉を薄く焼き、醤油やシロップをつけて食べられていたのが始まりと言われています。紙や習字の道具がなかなか手に入らないその頃、子どもたちは鉄板に生地を伸ばしながら文字を書き覚え、そして食べていたことから「文字(もんじ)」焼きと呼ばれるようになりました。
もんじゃ焼きの豆知識
- もんじゃ焼きが大阪や広島などの各地方に、お好み焼きとしてカタチを変えて伝わりました。もんじゃ焼きの方が歴史が長い!
- もんじゃ焼きが有名なエリアといえば月島が一番に上がりますが、他にも浅草や群馬県、埼玉県、香川県の讃岐でも名が知られています。
薬剤師の食育コメント
もんじゃ焼きに使用されるキャベツには食物繊維が豊富に含まれています。食後の血糖値の上昇を抑え、コレステロールを身体の中から排泄してくれます。入れる具材によっても栄養バランスが変わるので、いろいろな食材を試してみてください。
もんじゃ焼きの作り方
材料|4人前
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【生地】
- 小麦粉・・・40g
- 水・・・450cc
- ウスターソース・・・60g
- 和風だし(粉)・・・小さじ2
- 昆布茶(粉)・・・小さじ1
- 胡椒・・・適量
- 油・・・少量(焼く時に)
- キャベツ・・・350g
- 揚げ玉(天かす)・・・60g
- 乾燥小エビ・・・6g
- 切り餅・・・1個
- チーズ・・・20g
- 明太子・・・50g
- シーフード(エビ・イカ(ゲソ)など)・・・適量
- ベビースターラーメン(チキン味)・・・20g
- 青のり・・・適量(仕上げ用)
【具材】
調理ステップ
- 小麦粉と水、ウスターソース、和風だし、昆布茶、胡椒をボウルで混ぜ合わせます。
- ざく切りにしたキャベツと一口大の大きさに切った餅などの具材を全て①にのせていきます。
- 熱したホットプレートに油をひいてから①以外の具材をのせ焼いていきます。
- キャベツがしんなりしてきたら、具材でドーナツのような土手を作ります。
- 土手の真ん中に残した①の生地を2回に分けて流し入れます。
- 生地にトロミが出て、熱でブクブクとしてきたら、かき混ぜて薄く伸ばし、青のりを全体にかけます。
- 火が通り、焦げが出てきたら、火を弱めます。
- 小さな自分用のヘラで好みの焼き加減にしていただきましょう。
※ コーンやちくわ、ベーコン、ホタテ、サーモン、ひき肉、玉ねぎ、じゃがいもなど、具材はご自由に!またカレー味もおすすめです。生のゲソの代わりにイカフライを入れても美味しい!