浮島ガーデン 京都
料理の主役は地元で育った無農薬無化学肥料栽培の野菜や穀物たち。精進料理に息づく心や禅の教えを吹き込み紡いだ一皿は、素材への愛に溢れています。口にするたびうれしい発見や驚きを与えてくれる味を求めて、京都へ。
オープンキッチンからは調理の様子が垣間見え、食事の時間を盛り上げてくれます。目の覚めるようなブルーの器は沖縄メイド。メニューの一部には沖縄の食材を使ったものもあります。
「地域の穀物と野菜で肉と魚を超えた旨味をつくりだす」「本物の調味料をとことん極める」「三心で料理する」がモットー。
フロアと個室をつなぐ坪庭。日本伝統の建築様式はひとときの癒しを与えてくれます。京都店は町家の息づかいを残し、趣のある空間へと変身。沖縄の本店も古民家を改装しています。
浮島ガーデン京都のおすすめ
キヌアと蕎麦の実のキョフテ
京都の農業高校・桂高校が栽培しているキヌアと宮古島実業高校産の蕎麦の実を使って作った中東や南アジアのミートボール・キョフテ。見た目も味もまるで肉。食べ応えも満点です。
オーガニック豆腐のベジタコライス
沖縄グルメの定番であるタコライスを、国産無農薬大豆の木綿豆腐と高野豆腐でアレンジ。ごはんは玄米か五分づきを選べます。サルサソースとフレッシュグリーンを混ぜ合わせてがっつりと。
精進おさかなフライ
白身に見える部分は、実は穀物のヒエ。のりを皮に見立てカリッと香ばしく揚げれば、白身魚のような味わいになるから不思議。コクのあるタルタルソースも手作り。
本日のタパス
その日入荷した野菜で作るお酒に合う一品が毎日5~6種類ほどスタンバイ。1皿300円くらいからとリーズナブルなので、いろいろと注文するのも楽しい。
DATA:
浮島ガーデン京都
京都府京都市中京区富小路通六角上る朝倉町543
TEL 075-754-8333
営業時間 18:00~23:00 (LO 22:00)
定休日なし
URL http://ukishima-garden.com/kyoto/
(2016年6月 現在)
【取材レポート】
沖縄の本店に訪れたことのある記者。旅のディナーにたまたま選んだのが浮島ガーデンでした。次々に出てくる料理はまさに目からウロコ。とにかくどの野菜も味が濃く、素材が持つポテンシャルの高いことといったら! 沖縄の大地のエネルギーに感謝せずにはいられませんでした。特に印象深かったのがニンジン。あまりのおいしさに店員さんを呼び止め、メニューになかったニンジンだけのプレート盛りを特別に作ってもらい、生でバリバリボリボリ。挙句、このニンジンはどこで作っているのか、どこで買えるのかと聞いて、翌日の旅のプランを急きょ変更。浮島ガーデンで仕入れている野菜を求め。農家めぐりをしたほどでした。これからは海を渡らずとも、浮島ガーデンの料理が食べられるなんて。通い詰めたい1軒がまた増えました。