旧暦で8月15日は、中秋の名月。中国では中秋節といい、旧正月などと同様に大切な行事のひとつです。
月に供え物をして、家族や親しい人達と一緒に月をめで、そして月餅をいただきます。また月餅を贈りあうことから、この時期になると店頭に月餅が並び、日本のお中元やバレンタインデーのように、大いに売り出されるんだそうです。
月餅の起源には諸説あるようですが、丸い月の形は団欒を意味し、家族円満の祈りが込められています。主に、小麦粉にラードを使った生地で、餡と塩漬けのアヒルの卵黄を包み、型で模様をつけて焼いた広東式の月餅が一般的で、ずっしりと重く、食べ応えがあります。
パイ皮のようなものや肉あんを包んだものなど、地域によっても色々な月餅がありますが、最近では、洋菓子風のものや高級食材を使ったもの、ヘルシー志向のものなど、様々なバリエーションがあるんだそうです。