塩梅(あんばい)とは、調味料のルーツとも言える塩と梅酢の事である塩梅(えんばい)と、物事をうまく配置、処理するという意味の按排(あんばい)とが混同された言葉なんだそうです。
塩梅は、塩と梅酢の配合加減や加える量で、味を変えて工夫をしていたことから、料理の味加減やバランスを指す言葉となり、物事の具合や調子、また体の具合や健康状態を表す言葉としても使われるようになりました。
中国の宋の時代の書に「塩多ければ塩からい、梅多ければ酸っぱい、両者半ばすれば塩梅なり」という一節があり、ここから塩梅は、味付けの良さを表す言葉となった、また梅干しを漬ける時の塩加減をさすようになったとも言われています。
いずれにしても、塩加減が健康状態を表す言葉として使われるようになったのも、わかる気がしますね。