健康食としても馴染み深い梅。特にサル年に収穫される梅は、縁起が良いといわれています。
平安時代、村上天皇が疫病に苦しむ人々を梅を使って救い、また自らが病で倒れた時にも、梅によって克服したという言い伝えがあり、それが申年だったことから、申年の梅が薬として広まったという説があります。
また、天明の飢饉の時に、村上天皇の故事に習った紀州藩だけは、梅干によって死者がほとんど出なかったと言われ、その年がやはり申年でありこの年に漬けた梅だった、とも言われます。
他にも「病が去る」といった語呂合わせから、縁起をかついているんだとか。
いずれにしろ、昔から梅は、薬のように珍重されていたんですね。