タケノコの水煮などを切ってみると、中央のヒダの部分に白い固形のモロモロとしたものが入っていることがあります。
これは、チロシンというアミノ酸の1種で、水に溶けにくい性質を持つため、こうして結晶となってタケノコの内部に残ります。
チロシンは脳の神経伝達物質の構成要素で、摂取すると集中力を高めるなどの作用があると言われています。
旨味成分でもあり、タケノコ特有のエグ味はこのチロシンが酸化して出来た成分によるものです。もちろん、食べても害はないと言われています。
また、味噌、納豆、チーズを保存しておくとできる白い結晶みたいなものも、チロシンです。他に、魚介類や肉類にも、チロシンはまんべんなく含まれています。