お吸い物は、椀種(わんだね)・つま・吸い口の三拍子をうまく調和させて作ることが大切です。
椀種とは吸い物の中心になる実のことで、一般的に、魚介類・鶏肉・練りもの・豆腐・湯葉などがあります。主に、たんぱく質を多く含む材料が使われる、というのも特徴です。つまは椀種のあしらいで、野菜・キノコ類・海藻類といった季節のものや、椀種を引き立てるものを使います。吸い口は香りを楽しむもので、木の芽・ユズの皮・スダチ・ミツバ・ミョウガなど、季節感を連想させる風味を与えます。
これらの材料の組み合わせを意識して、ご家庭でも美味しいお吸い物を作ってみてはいかがでしょう。