食パンの数え方の斤(きん)は、元々重量の単位で、1斤は160匁(もんめ)、約600gにあたります。
しかし、イギリスの1ポンドは約450g(120匁)ということから、舶来品は120匁で1斤としたそうです。型に入れて焼いた、いわゆる食パンが一般に広まりだしたのは、文明開化以降のことで、この食パンの重さは約1ポンドだったことから、これを1斤と数えました。それが食パンの数え方として、定着したようです。
でもパンは材料や作る環境、条件によって、大きさも重さもばらつきが出るため、統一の基準を作るのが難しく、同じ食パンでも店ごとにはもちろん、作るたびに微妙に差が出るものです。
その辺りも踏まえて、食パン1斤は現在、公正競争規約により、340g以上と決められています。