フグと毒素の意外な関係?

m_109上品な味が人気のフグ。下関ではフク(福)と呼ばれ、関西でフグは”当たれば死ぬ”=鉄砲、鉄砲の刺身=てっさ、鉄砲のちり鍋=てっちりと呼ばれます。特にトラフグは有名ですが、食用になるフグは多数あります。

 

フグ毒はテトロドトキシンといって人間の神経や筋肉を麻痺させる毒性を持ち、熱や酸に強いので煮込んだくらいでは分解しません。食用になるフグでも、種類によっては毒の含まれる部位も変わり、例えばトラフグなら湯引きなどで食べられる皮の部分に、毒のあるフグもいます。

 

季節によっても毒の量は違い、特に春の産卵期に毒性が強まるのだとか。また意外なことに毒素はフグの体内で作られるものではなく、フグの好む餌が原因のため、卵から養殖したフグに毒素を含まない餌を与えると無毒のフグに育つそうです。でも昔から「フグは食いたし命は惜しし」というようにフグ毒を甘く見るのは命取り。専門の知識と経験を持たない人がさばくのは危険です。

くれぐれも、釣りの成果のフグを素人が調理するなんて事は避けて下さいね。

 

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