「スパイスの王様」と呼ばれ、古くから親しまれてきたコショウ。日本では手軽な粉末タイプが主流ですが、最近では挽かれてない粒状のものや、赤や緑のものも出回っています。
熱帯地方で育つコショウの実ですが、辛味の強い黒コショウは実が熟す前に収穫して乾燥したもの。白コショウは赤く熟した実の果皮を取り去って乾燥したもので、マイルドな辛味です。一般的な粉末のコショウは、この黒と白をブレンドしたものです。緑色がきれいな緑コショウ(グリーンペッパー)は、若い実を収穫したもの。
赤コショウはピンクペッパーやポワブルロゼと呼ばれますが、コショウとは別物のウルシ科のペッパーツリーの実です。緑と赤に辛みはほとんどくなく、どちらかといえばその色合いを楽しむもののようです。
色、香り、辛味をそれぞれ楽しめるコショウ。上手く使えば少しの塩でも薄味に感じない調理ができるので、効果的に使いたいですね。