ソースといえば、辛口でさらりとしたウスターソースを指すことが多いでしょう。
イギリスのウスターシャー州ウスターという町で、ある主婦が野菜や果物の切れ端、香辛料などをツボに入れて貯蔵したところ、偶然出来上がったものが始まりなのだとか。独自の風味と黒っぽい色は、野菜や果物を酢や塩などの調味料と香辛料などと共に熟成させることによって生まれます。
日本に入ってきたのは幕末頃で、洋食の普及と共に広がっていったようです。トンカツソースや中濃ソースは、戦後に誕生した日本独自のもの。ドロリと粘度があり、ウスターソースよりも甘口で、より日本人好みなものになっています。更にはお好み焼きやたこ焼き向けなど、各料理に合ったソースも作られています。
たくさんの材料が使われたソースですが、ただかけるだけではなく、その風味を活かして下味や隠し味などに使ってみるのもレパートリーを広げるコツです。