英国式アフタヌーンティに付き物のお茶菓子、スコーン。それに欠かせないのは、ジャムとクロテッドクリームです。
淡い黄色みをおび、滑らかな舌触りと濃厚さが特徴のクロテッドクリームは、ジャージー種の牛乳から作られる乳製品です。遠心分離機で乳脂肪を濃縮し、ゆっくり熱を加え、表面に浮き上がったクリーム層をすくい取って作ります。
クロテッド(clotted)とは、”凝固した”という意味で、クロテッドクリームの乳脂肪率は60%前後あります。ちなみに、生クリームで45%前後、バターで80%以上の乳脂肪率です。
スコーンに添えるだけでなく、お菓子作りや料理にも利用されます。クロテッドクリームはイギリス南西部の特産品でもあり、その産地によってデヴォンシャークリームやコーニッシュクリームとも呼ばれます。日本でも、僅かながらに作られています。