バーニャカウダは、イタリア北部に位置するピエモンテ州で、秋から冬にかけて食べられる郷土料理の一つ。
バーニャカウダには「温かいソース」という意味があります。たっぷりのニンニクとアンチョビをペースト状にすりつぶし、オリーブ油を混ぜ合わせて作るソースを、テラコッタで作られた専用のポットに入れて温めておき、野菜につけて食べるのが、一般的です。
バーニャカウダのレシピにも色々ありますが、特にニンニクは、牛乳でゆでこぼすなどして、しっかり臭みを抜くことがポイントです。このソースに添えるのは、タマネギやジャガイモ、ニンジンといった、日本でもおなじみの野菜の他、カルド(カルドン)という、セロリに似た形のアーティチョークの近隣種の野菜や、トピナンブール(キクイモ)などがあります。それぞれ、生のままや、ゆでたり焼いたりして、食べやすく下準備します。
秋から冬に収穫された様々な野菜を、ニンニクを使った温かいソースで食べるバーニャカウダは、寒い時期を乗り切るためのスタミナメニューとして、親しまれているのでしょう。