秋も深まると、たわわに実ったギンナンが見られますね。雌雄異株であるイチョウは、実を付けるのは雌株の方なんだとか。ギンナンは熟すと独特の匂いを放ち、うっかり触れるとかぶれる恐れもあるので、最近は街路樹などで植えられる場合は、雄株だけのことが多いんだそうです。
もちろんそれとは別に、ギンナンを収穫するために植えられるものもあります。
ギンナンはイチョウの種子のことで、果肉のような部分は外種皮、内側の固い殻が内種皮、食用とする部分は、胚乳にあたります。ギンナンを食べられるようにするには、ちょっとした手間が必要で、1~2週間ほど土に埋めるか、数日水に漬けて、やわらかくなった外種皮を取り除きます。この時、外種皮に直接触れないよう、ゴム手袋をして作業するなどの注意が必要です。
水洗いして乾燥させると、固い内種皮の状態、つまり殻付きのギンナンになります。後は好みで、ペンチなどで割れ目を入れ、炒り器やフライパンなどで炒ったり、中身を取り出して、ひたひたの水でゆでます。ゆでる時に、玉じゃくしの背で転がすようにすると、簡単に薄皮が外れます。