フードマイレージ(food mileage)とは、訳すると「食料輸送距離」のこと。食料の輸入相手国からの輸入量と、輸入国までの距離を乗じた値(トン・キロメートル)で表されます。なるべく近いところから食料を仕入れることで、輸送に伴うエネルギーやCO2が削減され、その分地球環境への負荷が減るという考えから、その指標としてフードマイレージが使われます。
日本は食料自給率が低く、食料の約60%を輸入に頼っていることから、フードマイレージの総数および国民1人あたりに換算した値共に、世界でも群を抜いて高い数値を記録しています。
普段食べているものが、どこで生産され、私達の元へ運ばれてきたのか、見直してみませんか。ただしフードマイレージは、輸送時の観点のみから割り出される値のため、フードマイレージを小さくする事だけが、必ずしも環境への負荷を減らす事につながるとは限りませんが、地球環境に与える影響として、知ることも大切です。
また国内においても、その地域で作られたものを地域内で消費する、「地産地消」の考えが推進されています。環境に優しい食品を選ぶには、どうすればいいのか、一人一人が考えたい問題です。