主食のパンである食パンは、食パン型で焼き上げたもの。主に、山型と角型のものに分けられます。
山型食パンはイギリスパンとも言われるように、発祥はイギリスだとか。イギリスでは、ブリキ(tin)製の型に入れて焼くことから、ティンブレッドと呼んだり、生地の色によりホワイトブレッド、ブラウンブレッドなどというそうで、薄切りのトーストやサンドイッチにするのが主流のようです。
角食はプルマンブレッドとも呼ばれますが、その由来は、アメリカのプルマン社の鉄道車両にちなんで名付けられたと言われています。
山食と角食は、同じ材料で作った生地でも、歯ざわりや口当たりが違ってきます。角食の場合は、型にフタをして焼くために密度が高く、しっとりとしてぎゅっと詰まった感じになり、フタをせずに焼きあげる山食は、生地が上に伸びるため気泡が大きく、やわらかさと軽さが出てきます。
また、パンドミ(Pain de mie)とよばれるものもあります。パン・ド・ミのミ(mie)は、フランス語で中身のこと。バリッとした皮が主体のバゲットなどに対して、中身を食べることを重点に作られたパン、ということのようです。