欧米のクリスマスには、生姜を加えた焼き菓子の一種であるジンジャーブレッドクッキーが付き物。色々な形のクッキーは、クリスマスの飾りにも使われます。
お菓子の家(ジンジャーブレッドハウス)は、ドイツ語では「ヘキセンハウス」。魔女の家という意味で、こちらもクリスマスには欠かせないそうです。
中でも、人型に焼かれたジンジャーブレッドマン(ジンジャーマン)は、童話でも知られるほどポピュラーな存在です。この由来にも、16世紀にペストが大流行した時に、ジンジャーが予防になることを広めたヘンリー8世をかたどったとするものなど、色々な説があるそうです。
ショウガには体を温めるなど、昔から様々な効能が知られています。クリスマスシーズンは、寒さの厳しい時期でもあります。生姜を加えたお菓子に、無病息災や魔よけ、幸運の祈りをこめていただくことは、長く受け継がれてきただけの理由があるのでしょう。