山芋をすりおろすと手がかゆくなったり、食べると口の周りにかゆみが起こる、といったことはありませんか。
これは、山芋の皮付近に多く含まれる、シュウ酸カルシウムが原因です。
シュウ酸カルシウムは、針を束にしたような状態の針状結晶で、皮をむいたりすりおろしたりすることで、結晶がばらばらになり、これが肌への刺激となります。
かゆみを解消するには、シュウ酸カルシウムは酸に弱いという性質があるので、レモン汁や酢を水で薄めて洗い流すと、水で洗い流すよりも早くかゆみが治まるようです。
また山芋は、皮をむいて酢水につけてから調理するとよいでしょう。調理の際のかゆみを軽減すると共に、あくを抜き、変色を防ぐ効果もあります。