日本のマツタケと同様に他の国々でも、キノコは季節を感じられるもののひとつです。
例えばフランスでは、春になるとモリーユ(アミガサダケ)、夏からのジロール(アンズタケ)、秋はトリュフにセップ(ヤマドリタケ)といったキノコが収穫されます。
セップは、イタリアのポルチーニと同種で、香りが強く高価なキノコです。どのキノコも、炒め物や揚げ物、サラダ、スープやシチューといった煮込み料理、付け合せなど、様々な料理に使われますが、特に特徴的な食べ方をするのは、トリュフでしょう。
トリュフは、生のまま薄く削って料理にかける、オムレツに混ぜ込む、ソース・ペリグー(黒トリュフを使う肉料理に合うソース)にするといった、トリュフそのものを味わう調理の他、油に浸して香りを移したトリュフオイル、卵や米と一緒にトリュフを保存して香りを移し、オムレツやリゾットを作るなど、独特の香りを生かした活用方法があります。