毎年八十八夜が近づくと、新茶を味わうのが楽しみになりますね。紅茶は一年を通して同じと思われがちですが、日本茶と同様に、季節ごとに異なる味わいがあります。
例えば、インドのダージリンの場合、春摘み茶とも言われるファーストフラッシュは、その年最初に摘まれた新茶です。新鮮な味わいで、緑茶の新茶に近い風味のものもあるので、いわるゆる「ダージリン」とは違った印象を受けるかもしれません。
夏摘みのセカンドフラッシュ、秋摘みのオータムナルと季節が過ぎるにつれ、独自の味わいが強くなり、地域にもよりますが、最良とされるのは、セカンドフラッシュのものなんだそうです。
またスリランカ(セイロンティー)の場合、一年中茶葉は収穫されますが、最も良い時期のものを、クオリティシーズンと言います。ウバは7~9月頃、ヌワラエリアやディンブラは1~3月頃と、その産地によってクオリティシーズンは変わります。
最近では専門店も増え、様々な地域と季節の紅茶が扱われてるので、紅茶でも旬を味わってみてはいかがでしょう。