インスタント食品やスナック菓子、マーガリンなど、加工食品の多くで目にするパーム油。酸化しにくく、揚げ物に使ってもベタつきにくいということもあって、様々な食品で使われています。
パーム油は、ヤシの実の油です。ヤシ油というと、ココナッツが取れるココヤシの実から採取されるものですが、パーム油の原料は、アブラヤシの実です。その名の通り油を多く含み、ココヤシの実とは違い、ひとつの房に5cmほどの実を数百個ほどつけます。
そして、アブラヤシの果肉から採取されるのがパーム油、核から取れるのが、パーム核油です。これらの油は多くの植物油とは違い、ラードなどの動物性油脂のように飽和脂肪酸を多く含むため、常温でも固形状なのが特徴です。
特に近年、パーム油は生産量が増え、食品だけとどまらず、洗剤や化粧品などの日用品にも幅広く使われ、最近ではバイオ燃料の原料としても注目されています。