イチョウの種子にあたるギンナンは、料理の彩りなどに使われ、季節感を演出してくれますね。
昔から民間療法でも使われるギンナンですが、食べ過ぎるとまれに、中毒をおこす事があるのをご存知ですか。
これは、ギンナンに含まれるMPN(メチルピリドキシン)という物質が、ビタミンB6の作用を妨げることが原因です。
中毒になると、摂取後数時間でけいれんや嘔吐、めまいなどの症状が起こり、時には死に至ることもあります。多くは、解毒能力の発達していない子供に発症し、個人差もありますが、ギンナンを数粒食べただけでも中毒を起こす場合もあります。
ビタミンB6の注射などで改善されるので、もしも中毒症状が現れた場合、すぐに医療機関で治療を受けましょう。また10歳未満の子供には食べさせない、大人も危険度は下がるとはいえ、ナッツのような感覚で多食しないよう、気をつけましょう。