滑らかで豊かな泡は、ドイツでは、花を意味するブルーメン(Bloomen)と呼ばれ、よいビールの条件の一つ、とも言われます。
この泡はフタの役目をし、ビールの酸化と炭酸が逃げるのを防ぐ効果があります。つまり、美味しいビールを飲むためには、すぐに消えないきめ細かな泡を作ることが、ポイントのひとつとなります。
そのためには、まずグラスはしっかり洗浄すること。油分が付いていると、泡が消える原因になります。そしてグラスは斜めに持たず、まっすぐ立てて置き、最初はゆっくり、徐々に勢いを付けて泡を適度に立てていき、グラスのフチに届くくらいまで注ぎます。少し置いて落ち着かせてから、再び泡を持ち上げるように静かに注ぐ、などとといったコツがあります。
全体の3割が泡というのが、おいしい比率なんだとか。種類によって、温度や注ぎ方、適したグラスの違いがありますが、そういった事を知るのも、ビールの楽しみ方の一つなのかもしれませんね。