甘栗の産地は天津なの?

m_340加熱した小石の中に栗を入れ、艶だしと破裂防止に糖分を加え、炒りあげて作る甘栗。最近では皮がむかれたものも販売され、より気軽に食べられるようになりましたね。

「天津甘栗」と呼ばれ、親しまれていますが、貿易港である天津では、栗の栽培は行われてないんだとか。

 

本来は、天津よりも北東に位置する、河北省燕山山脈の周辺地域が主な産地であり、天津の港から出荷されたため、「天津栗」「天津甘栗」と呼ばれるようになったんだそうです。

 

栗は主に、日本栗(和栗)、中国栗、ヨーロッパ栗などに分けられます。小粒で丸く甘みの強い中国栗は、渋皮も取れやすく、焼き栗に最適です。

ヨーロッパ栗も、日本栗より小ぶり。街角の屋台でおなじみの焼き栗や、マロングラッセ、料理の付け合わせなどにも使われます。日本栗は、大振りで渋皮が取りにくいのが特徴。焼くよりもゆでたり、甘露煮やきんとん、炊き込みご飯などに向きます。

甘栗は、日本栗ではなく中国栗の方が一般的なのは、栗の特徴があってのことなんですね。

 

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