濃厚な味と健康維持に有効な成分が多く含まれることから「海のミルク」とも言われるカキの旬は、12月~2月。この時期は、カキのエサとなるプランクトンが多く発生するため、身が大きく美味しいカキが捕れるのです。
しかし春の花見シーズンを過ぎた頃から、カキの産卵期が始まります。産卵期のカキは身がやせ、鮮度の落ちも著しく、食中毒菌に感染しやすくなるため、日本では「花見過ぎたら牡蠣食うな」ということわざが生まれました。
同じように西欧でも「Rのつかない月は牡蠣を食べるな」といわれ、5月~8月までのカキは食べないよう注意を促しています。
でも例外として、今まで一部の地域だけで食されていた夏ガキ(岩ガキ)が、市場に出回ることがあります。夏でも美味しいカキをいただける機会があるかもしれませんね。