栗は外側の硬い鬼皮と、内側の薄い渋皮に守られています。加熱によって崩れやすい栗は、料理によってむき方を変えるといいでしょう。
生栗を栗ご飯や甘露煮など、形をいかして調理する場合、まず水またはお湯に2~3時間漬け、鬼皮を柔らかくしてから底の部分を包丁で切り落とし、切り口から上に向かってはがすようにむいていきます。次に渋皮を、栗の形に沿うよう、少し厚めにむき取ります。または鬼皮の底を切ってから焼き栗にすると、手で簡単にむけて、香ばしさも加わります。
形を気にしない料理や裏ごしに使うなら、15~20分間茹で、底を切って鬼皮と渋皮をむきます。茹でるとよりやわらかくなるので、むきやすくなります。裏ごしの場合は茹でた後、半分に切ってスプーンでかき出します。裏ごしは熱いうちにするのがポイントです。
栗の調理には手間がかかりますが、その分美味しさも格別。普段はむき栗を使ってるという方も、一度試してみてはいかがでしょう。