普通”しょうゆ”といえば濃口醤油を指しますが、製法や材料の割合等の違いなど、地域によっても様々な醤油があります。
濃口は、小麦、塩、麹(こうじ)などの材料を熟成させて作りますが、関西でよく使われる薄口(淡口)は、塩分量を増やすことで熟成による色を押さえたもの。
溜(たまり)醤油は主に東海地方で作られる、大豆が主原料のこってりとした独自の風味をもつもの。またこの地方では、小麦が主原料で薄口よりも色が淡い、白醤油もあります。
刺身や寿司などに使われる再仕込み醤油(甘露醤油)は、二回醸造するためにとろりとして濃厚なのが特徴。
他にも、火入れせずに酵母が生きているものや、塩の量を抑えた減塩醤油、そのまま煮物や汁物など便利に使えるだし醤油など、用途に応じて様々な醤油が作られています。うまみもそれぞれ違いますし、色が薄いからといって塩分量が少ないわけではないので、味をみて使い分けるようにしましょう。