甘~いココアやチョコレート。少し前まではお菓子ぐらいにしかみられていませんでしたが、殺菌効果や抗ガン作用、便秘解消など、最近になって色んな健康効果で注目を浴びています。
ココアやチョコレートの原料であるカカオの歴史は古く、紀元前2000年頃には南米の古代文化圏で「神々の食物」として珍重されていましたが、甘いお菓子ではなく、カカオ豆をすりつぶしたものに香辛料などを加えて作る、スパイシーで元気の出る飲み物であったそうです。16世紀にスペイン人が南米から持ち帰ったことがヨーロッパで広まるきっかけとなり、王侯貴族の間で持てはやされていました。
おいしく飲むために色々なレシピが考えられたそうですが、「栄養のある体によい薬」や「秘薬」などと考えられていたようです。固形のチョコレートの製法が確立して世界に広まったのは、19世紀以降のことになります。