納豆には、糸引き納豆と塩辛納豆の2種類があります。
糸引き納豆は、大豆を煮て、稲ワラで包んで保存したところ、稲ワラにいる納豆菌が作用して自然発酵したのが始まりと言われますが、大豆が栽培されはじめた弥生時代から作られるようになったとか、聖徳太子や戦国武将が発端だったなど、発祥には諸説あります。
塩辛納豆は中国から伝わったとされる、麹菌と塩で発酵させた保存食。大徳寺納豆や浜納豆が有名で、おもに寺で作られたことから寺納豆ともいわれます。
納豆と呼ばれるようになったのは、寺院の納所(なっしょ)で作られたからではないか?という説が有力視されています。納所というのは、米などの穀類や金銭などの出納を行うところで、”納所で加工する豆”が縮まって”納豆”というようになったのだそうです。