ポルトガルより日本に渡来した食べ物は、数多くあります。カステラもそのうちの一つですね。
この日本に定着したカステラの原型ではないかといわれているのが、現在もポルトガルの各地で親しまれている、パン(パォン)・デ・ロー(Pao-de-lo)です。
パンデローは、たっぷりの卵に砂糖と小麦粉を混ぜあわせた生地を、陶器などの型に入れてオーブンで焼きあげたものです。その配合はもちろん、焼き型の形や大きさ、表面の焦がし具合など、地域や店ごとに違いはあるようですが、日本のカステラと最も違うところは、中心部の焼き加減でしょう。
これも、しっとりとした程度のものから半生に近いトロリとしたクリーム状に仕上げるものまで、色々とあるそうです。
同じ卵、砂糖、粉から作られる焼き菓子でも、作られる場所によって違いが生まれ、味わいも変わるところが面白いですね。