新物のサンマが出回りだすと、秋の到来を感じますね。秋が旬で刀のような形からか、漢字では「秋刀魚」と書くサンマは、回遊魚です。
日本列島を北上しながら成長し、栄養をたっぷり蓄えたら、産卵のために千島列島沖あたりから南下をはじめます。
その年の漁獲量などを推測するために試験船が出るのが、7月頃。その後、漁が始まるので北海道では夏の味覚といえるのかもしれません。そして全国に運ばれ、初サンマとして市場がにぎわいます。
脂の乗ったサンマは、塩焼きはもちろんのこと、鮮度のよいものは刺身でもいただけます。秋が深まり、北海道から三陸沖、千葉県沖と南下するにつれ、徐々に脂肪は落ち、身が引き締まってきます。産卵を済ませ、和歌山県沖に到達するのは、冬から春先にかけてのこと。
こちらではあっさりとした味わいをいかして、姿寿司やなれ寿司、干物などに加工していただきます。