食べたいものから順に平らげていく「ばっかり食べ」。
この食べ方は、ご飯などの主食を最後にした場合、別のおかずが必要になってしまい、余分な塩分や脂肪分を摂取してしまいがち。
また途中で満腹になってしまったら、食べられないものには手を付けないなど、栄養のバランスのとれた献立であっても、偏りが出てしまいます。
和食は本来、主食を中心に、おかずを少しずつ口にし、口の中で適度な味に調える「口中調味」という食べ方が望ましいとされています。干物や漬物など、塩辛い、酸っぱいといった濃い味のものとご飯を組み合わせて食べることで、味覚を鍛えるとともに、しっかり噛む事につながるのではないでしょうか。
「ばっかり食べ」が増えてきた背景には、おかずが薄味化して、それだけでもたくさん食べられるようになったことや、麺類や洋食といった味が調えられた単品物、順番に食べていくコース料理など、口内調味しづらい、または必要の無い食事が増えたといったことが考えられ、食事の内容が食べ方につながっているともいえそうです。
今一度、食習慣を見直してみませんか。