その年の新芽で作る、最初に出回る緑茶を新茶と呼び、二番茶が出始める6月くらいまで、味わえます。
若々しく爽やかな香りと色をもつ新茶。いれ方次第でそのおいしさは変わります。まず水をグラグラと沸かしたら、一度湯飲みや急須に注ぎます。適温は、80~60度くらい。温度が高いほど渋みが出やすいので、少し冷まします。こうすることで同時に、器を温めることも出来ます。
茶葉は一人分2~3gですが、通常よりもやや大目を目安に、人数分を急須に入れたら、冷ました湯を入れて1分ほど蒸らし、しっかり葉を開かせます。十分に浸出したら、湯飲みに少しずつまわし入れ、均等の濃さになるよう注ぎます。この時、最後の一滴まで注ぎきることが、新茶に限らず美味しくお茶をいただくコツです。
二煎目以降はやや湯温を上げ、浸出時間を短めにします。また新茶は、新鮮さを楽しむために火入れが浅い場合が多く、十分に乾燥させた緑茶に比べて長期保存にはむかないので、購入後は早く飲み切ることが大切です。