チョコレートの表面が白くなったり、白い斑点が浮いた状態になることを、ブルーム現象(ブルーミング)といいます。
チョコレートは28度前後で溶け始め、それが冷えて固まった時に、表面に浮き出した脂肪分や糖分が白く残ります。
この現象には、砂糖が溶け出して再結晶化した「シュガーブルーム」、カカオバターが溶け出して再結晶化した「ファットブルーム」があります。もちろんカビではなく、食べても害はありませんが、本来の味わいは損なわれます。
主な原因は、急激な温度変化。例えば夏場、暑さでやわらかくなったチョコレートを冷蔵庫に入れる、といったことで起こりやすくなります。
ちなみにブルーム(bloom)とは、「開花」の他、物の表面にふく「白い粉」といった意味を示し、リンゴやブドウなどに白い粉(ロウ性物質)がふく状態のことも、ブルームと呼びます。