調理の際のとろみづけなどに使われる片栗粉は、でんぷんと呼ばれるものです。
でんぷんは、芋類や穀類に含まれる炭水化物の一種で、水に放つと沈殿するところから、でんぷん(澱粉)と言われるようになりました。
トウモロコシ(コーンスターチ)やサツマイモなど、様々な芋類、穀類からでんぷんが作られていますが、一般に片栗粉と呼ばれるものは本来、ユリ科の多年草であるカタクリ(片栗)の根から採取されたでんぷんでした。
薄紫のきれいな花を咲かせるカタクリですが、現在では希少になってしまい、代用で使われだしたばれいしょ(じゃがいも)でんぷんが、そのまま片栗粉として広く市販されるようになったのです。