寒さの厳しい日は、温かい煮込み料理が嬉しいですね。
フランス料理のひとつであるポトフ(pot-au-feu)は、大きく切った肉や野菜を、時間をかけて煮込んだ、古くからある素朴な料理です。フランス語で、potは鍋や壷、feuは火を示すので、ポトフは「火にかけた鍋」といった意味になるようです。特に決まった作り方は無く、地域や家庭によって様々なレシピがあるようです。
材料を鍋に入れ、ストーブの火にかけるという簡単な調理でも、じっくりと時間をかけることで出来上がるので、家庭料理として親しまれているのも、うなずけますね。
人数分の皿に具とスープを一緒に盛りつけがちですが、本来は、スープはスープ皿に注ぎ、別の皿に肉や野菜を切り分けて、マスタードや塩といった調味料を添えていただくのが、本場流なんだとか。
コース料理のような感じが、さすがフランスとも思えますが、ひとつの鍋でスープとメイン料理が出来ることから、品数を増やすという役目もあったのかもしれませんね。