たんぱく質やミネラルが豊富で出産後の体力回復に有効。
コイはユーラシア大陸の温帯域に分布します。丈夫で繁殖力旺盛、おとなしくて運搬が容易などの理由から、古くから養殖・飼育されています。
日本の淡水養殖ではウナギ、ニジマス、アユに次いで養殖量が多い魚で、食用のマゴイのほかに観賞用のニシキゴイというのもあります。
滋養に富んだ栄養食品で妊娠中・授乳中の悩みを解消する。
泥臭いとかくせがあるといって、コイは敬遠されがちな魚です。しかし、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンE、ビタミンDが豊富な滋養食品で、妊娠中や病後などの体力回復にはうってつけです。
3000年も前から食用とされており、薬効は魚のなかでも多いといわれています。とくに利尿効果にすぐれていて、妊娠中のむくみ改善にも効果があります。 母乳の出をよくする、産後の貧血を防ぐなどのはたらきもあるため、妊娠中、授乳中の女性にはおすすめの食材です。
魚類のなかではとくにビタミンB1を多く含んでいるので、エネルギー源となる糖質の代謝に役立ち、疲労回復の効果があります。
[主な栄養素]
ビタミンB1、 ビタミンD、ビタミンE、たんぱく質、 脂質
[効用],
利尿、滋養強壮、妊娠による体力低下
[選び方のポイント]
できるだけ生きているものを選ぶ。小さすぎると小骨の処理がしにくいので、1kg程度のもの。ズングリ太っているもの。死んでいるものなら、表面 が色鮮やかなもの。えらがきれいなもの。