発育や造血に必要不可欠。
葉酸は、ビタミンB群の一種で、水溶性のビタミン。最初に抽出されたのがホウレン草だったことから、この名が付きました。
血液(赤血球)の合成や、DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)といった核酸の合成に必要不可欠で、発育などにも関係します。葉酸が欠乏すると、貧血や口内炎、食欲不振、発育不全といった症状をまねくことになります。また、動脈硬化や癌(がん)、脳障害へのリスクも高まると言われています。
食品では、ホウレン草をはじめとする緑黄色野菜や果物に多く含まれていますが、熱に弱い上に水に溶けやすい性質があるため、調理により損失しやすいので注意しましょう。
妊娠と葉酸の重要な関係
葉酸は、胎児の発育にかかせないもので、適切な量の葉酸の摂取は、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを軽減する可能性が高いと考えられています。特に、妊娠する1か月以上前から妊娠3か月までの間に、毎日十分な量の葉酸を摂取することが効果的であるといわれています。
その目安は1日あたりで、様々な野菜を350g食べることが必要ですが、調理による損失率も高いので、栄養補助食品などのサプリメントで補ってもよいでしょう。ただし、これらを使用する際には、必ず量を確認し、過剰にとり過ぎないように気をつけましょう。
もちろん妊娠初期の女性に限らず、あらゆる年代の男女共に、必要な栄養素です。 健康的な食生活を保った上で、葉酸の摂取にも気を配ることが、リスクの軽減につながるということを、忘れないようにしましょう。
※葉酸(μgRE) 成人1日あたりの推奨量:240μg
(推奨量…ある性・年齢階級に属する人々のほとんどが1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量)
[関連する食品]
【葉酸を多く含む】
アスパラガス、クレソン、春菊、とうもろこし、菜の花、パセリ、芽キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草(ほうれんそう・ホウレンソウ)枝豆、そら豆、いちご(イチゴ)、アボカド、マンゴー、ライチ、など
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